体験して初めてわかった、日本の伝統製品や技術の価値

日本大好きなイギリス人と漆職人の遠宮(えんどう)さん

▲日本大好きなイギリス人と漆職人の遠宮(とおのみや)さん

 

こんにちは!

日本人として日本を知る活動を
イギリスに来てから続けている
榎本晋作(@Shinthanks)です。

 

今回は、その「日本(JAPAN)を学ぶ」の
第五弾記事です。

 

今回は、Oxford circus近くのギャラリーにて
JAPAN@UKさんが展開する
美 BEAUTY OF JAPANのイベントに参加させていただきました!

 

どんなイベントかというと、
山田平安堂さんの漆器(しっき)職人さんによる
漆(うるし)塗りの体験会です!

 

→【前回のイベント記事】イギリスで日本の伝統製品を売るためのパーティと販売の課題

 

 

■今回、塗りの体験をした漆器(しっき)について

「白檀(びゃくだん)塗り」という手法で作られた漆器

▲「白檀(びゃくだん)塗り」という手法で作られた漆器(2014年1月のイベント時に撮影)

 

前回の記事でも書きましたが、今回、体験させていただいた漆器は
「樫(かし)の木」で作られ、漆(うるし)で塗られたお皿やお椀などです。

 

1つ1つ職人さんの手作りで作られていて
制作には乾かす過程にかなり時間がかかるので
数ヶ月かかるそうです。

 

持ってみると、驚くほど軽く
イギリス人の友達に見せると
「これはプラスチック?」
と、聞かれてしまいます。

 

体験中に今回、ロンドンにいらっしゃっていた
漆職人の遠宮(とおのみやさん)に伺ったのですが

 

「漆(うるし)はかつては接着剤として主に使われていた」
「一番古いもので9000年前(縄文時代)までさかのぼって発見されている」

との事を教えてくれました。

 

一言に伝統と言っても、ここまで遡ると
「アイデンティティ」という言葉を使いたくなってしまいます。

 

風神雷神のお皿

▲僕の好きな風神雷神のお皿(前回イベント時に撮影)

 

お皿

▲額(がく)※こちらも前回イベント時に撮影

 

 

■実際に塗りを体験させてもらう

練習中の僕

▲本番の前に練習用のお皿で練習中の僕

 

前回のイベントでいただいたおちょこを持って行ったのですが
その場でお皿を購入すれば、
それを塗りに使えるという事だったので
小さな和菓子を載せれる感じのお皿を購入しました。

 

余談ですが、なんでお皿を購入したかというと
ヨーロッパ人の友達に和菓子を振る舞う際に
日本の伝統技術を紹介するキッカケになると思ったからです。
(もっと、余談ですが、
ロンドンでも、どら焼きなどの和菓子が、
スーパーでも手に入ります。)

 

さて、いよいよ、本番用のお皿に漆を塗ります!!

 

▼体験に使うお皿やおちょこのサンプル(僕が購入したのはもっと小さいお皿です。)

体験用のサンプルとしておかれていた漆器

 

 

まずは、デザインからです。

白紙を鉛筆を渡され、自分の好きなデザインを考えます。

ちょうど、金色だったので、
僕は雷を書いてみました。
(友達にも、英語でサンダーは説明しやすいし。)

 

▼雷のデザイン(絵心なくて、本当に申し訳ないです。。)

雷のデザイン

 

 

高校時代、美術の成績が2という
お決まりのセンスのなさを露呈してしまいましたが
気を取り直して、次は塗りの練習です!
(本番用の塗りは最後!)

 

▼必死に身振り手振り教わりながら練習する僕

練習中の僕

 

不器用ながらもきちんとしたものを作ろうと思っていたので
遠宮(とおのみや)さんに色々とコツを伺ってきました。
(職人さんなので、頑固な方かと思ったら、とても優しい方でした。)

 

最初に教わったのは、漆塗りで大事なのは
「先の3mmくらい刷毛(はけ)を使って、べっとり塗らない事」との事。

 

理由は、べっとり塗るのではなく、
少し斜線(習字で言う墨が少し足りない状態)にし、
それををデザインに生かすからとの事です。

 

また、習字と違って
「最初に力を入れて止める」のでなく
「最初から最後まで同じ強さで塗る事」
というコツを教わりました。

 

力加減が非常に難しく、
悪戦苦闘しながらも最後には
「バターを塗る力の40%、習字の力の120%で書けばええねんや!」
と自分なりに無理やり理解しています。。

 

▼回転する台にのせて、本番のお皿を塗る僕(お皿に小さく白く見えるのはガイドライン用の塗料です。)

本番のお皿を塗る僕

 

 

▼最後にキラキラしたパウダーを塗って乾かせば無事に完成!
(さらに2日間乾かして使う時には洗剤洗いでもOKとの事です。)
完成!

 

■体験して初めて感じた職人技のすごさ

ホコリを取る用のからすの羽

▲ホコリを取る用のからすの羽(カラスの羽は静電気が起きないのでよいそうです。)

 

「日本の伝統技術を用いて、
職人が1つ1つ手間ひまかけて数ヶ月かけて作っている。」

 

と聞くと、
「おぃ、これはすごい!」と
みな口をそろえて言うと思います。

 

頭ではわかっていても、果たして、それに価値を感じ
自分で購入するまでに至るかと言うと
必ずしもそうではないというのが答えなのかもしれません。

 

ですが、今回、実際に漆塗りを体験させてもらい
頭ではなく、伝統技術と職人さんの技術力を体感する事ができた気がします。
(「デザイン力」「実際に塗る技術」「パウダーや塗料などの調整」などなど)

 

「展示や販売をされている漆器を作る」
のに必要な技術力やデザイン力を
説明を受けたり文章を読んで納得するのではなく
実際に「体感(体験)する事でわかる価値」がある事を改めて知った気がします。

 

表現として適切かどうかはわかりませんが

・プロ野球選手のすごさは子どもの頃に野球をしていた人がわかる
・歌手のすごさは歌を歌うのが好きな人がわかる

というのと似ているかもしれません。

 

マーケティング的な観点から、
このような「体験」が大事なのはよく言われてますが

 

伝統文化の価値を正しく理解するためには
日本の教育でも、「子どもの時からこのような伝統技術に触れておくのが
大事なのかもしれない。」と28歳になった今になって感じてしまいます。

 

「イギリスの子どもに、
この体験をさせる機会があっても
おもしろいかもしれない。」

 

と、ふと思ってしまいました。

 

→美 BEAUTY OF JAPAN公式サイト
→宮内庁御用達 漆器 山田平安堂公式サイト

 

日本から遠く離れたヨーロッパにいながら
日本を知れる機会は非常にありがたいと共に、
今後も日本を学ぶ活動を続けていこうと思います。

 

Shin

 

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