ロンドン大学にて「開発学を学ぶ日本人留学生」の勉強会に参加しました。

講義中の岡通太郎(おかみちたろう)先生

▲講義中の岡通太郎(おかみちたろう)先生

 

こんにちは!
日本では教育系NGOの活動を4年ほど手伝っていた
榎本晋作(@Shinthanks)です。

 

さてさて、先日の話になりますが
ロンドン大学にて、
イギリスで開発学を学ぶ日本人留学生たちの勉強会
英国開発学勉強会 (IDDP)
に参加させていただきました。

 

ラッセルスクエアにあるロンドン大学

▲ラッセルスクエアにあるロンドン大学

 

この勉強会の主な参加者は大学院生でマスターコースにて
開発学を学ばれている方で、イギリスで2000年に発足された
14年続く勉強会です。

 

懇親会の時に少しお話を聞く機会があったのですが
参加者は僕(28歳)より年下ばかりというわけではなく

 

一度働いてから大学院に行った人、青年海外協力隊を経てイギリスに留学している人
など、一度働いてからという人も多かったのが自分としては知らなかったので少し驚きでした。
(いや、でもそういえば、調べた時、そうだったかも。)

 

僕は大学院生ではないのですが
途上国に学校と図書館を作るNGOをサポートしていた経緯から
非常にこの分野について、勉強したかったので
サイトから申し込みの方をさせていただきました。

 

その前に、開発学が何かというと

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国際的な経済格差(いわゆる南北問題)を是正するために、
発展途上国の貧困解消の方法や、国家間の開発援助政策を研究する学問である。

Wikipedia「開発学」より引用

—————————————————————————

 

これに対し、よく言われるのですが、

「開発や援助と言えば聞こえがいいけど、それは他国の文化に介入したりするんだよね?」

という事で、本講義でも、それを考慮に入れた上で、
今後、開発学に関わる心構えみたいなものも教わりました。

 

 

■講義のテーマ「インドのグジャラート州のカイミ制度」

配布された資料

▲配布された資料

 

主なテーマは

「インドのグジェラート州における
債務奴隷(カイミ制度)の是非と今後どうするべきか?」

「これからの開発学のあり方と関わる際の心構え」

についてでした。

 

少し専門的な分野なので、詳しくは書きませんが
「債務奴隷(カイミ制度)」が何なのかを平たく言うと

 

インドのグジェラート州で
農業労働者に低い利率で社会保障費などに、使用するお金を融資する代わりに
融資しれくれた地主のもとで、約60年ほどの返済期間の間、低賃金労働を強いられる

 

という制度で、
基本的には、拘束する行為そのものがインドでは違法との事です。

 

この情報だけだと、すぐにでも変えた方がよいと思うのですが

 

——————————————————————————–

1.当事者(労働者)の方があまり変えたがっていない」
2.制度的に低賃金労働ではあるが、
確実に暮らして行けるセーフティネットの役割を果たしているとも取れる。
(融資してくれている事もあるので。)

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の2点なども様々な理由から、
他国の人間の活動により、すぐに変更していいかなどの
是非が問われる問題となっています。

また、当事者たちは満足はしていないものの
大きな変化を求める動きも少ないところに
日本でよく言われる「ブラック企業」の話も頭の中で想起させられます。

 

そして、岡先生の
実際に、インドで30ヶ月、死に物狂いで現地の人たちと生活し研究をした事を
講義を聴いていると、

「現地で見せる世界と、データから見える世界の違い」

について深く考えさせられました。

 

全く勝手が違いますが、僕も確かにイギリスに来て

「中から見るイギリスと外から見るイギリス」
「外から見る日本と中から見る日本」

の違いについて深く感じる事が多いです。

 

岡先生のワークショップの後に
この制度の是非についてディスカッションを行い
各班の発表がありました。

 

「雇用が保証されているため、経済的に合理的かつ、長い間続いているので
持続可能なものである、ただし、がんばっても報われないところから、
社会的な流動性が失われるのが大きなデメリットである。」

 

「実際に子供たちが、教育を受けられているのだが
制度上、次の世代まで、融資の返済が残る事があり得るので、
教育の意味が薄れてしまう。」

 

「他の金融制度が整っていないのであれば
大きな変革を行うのは逆効果な可能性もありえる。

ただし、選択肢が少ないのは、あまりよろしくないのと
倫理的な側面から、少し疑問が残るが、それが先進国の視点かというのも
少し悩みどころ。」

 

など、マクロやミクロな視点、
また、経済や社会的にどう影響するかなどをしっかりと考えている
発表が多くて、正直驚きました。

 

物事を客観的に考えながら、かつ中に入って行く姿勢は
本当に自分の日常の業務でも見習わなきゃいけないと感じます。

 

ディスカッションの後に、

セーフティネットは本質的にどういう物なのか?
人は不安を超えて安心感を感じるというのはどういう時なのか?
途上国が遅れていて、先進国が進んでいるという心理的なバイアスについて

 

などを岡先生がお話してくださり、
中身の濃い3時間は締めくくられました。

僕も機会があれば、実は大学院の方に進学を考えていたりは
するので、あえてビジネスを外して、再びこういう分野にチャレンジするのも
よいかなぁと感じてしまいました。

 
あっ、ちなみに僕、ビジネス色全開なイメージ持たれる事多いのですが
大学時代の専門はビジネスじゃなくて
「人間の安全保障(教育による途上国の貧困問題撲滅)」
ですよ〜。

それはおいておいて
真面目にこの分野に興味がある学生は
IDDPおすすめです!
(ちなみに院生や大学生以外の方も結構参加されてました。)

https://sites.google.com/site/iddpuk/

 

Shin

 

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